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Web制作ヒアリングシート完全ガイド|LP案件で聞くべき全42項目とテンプレート(無料)

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Web制作のヒアリングシートとは、サイト制作に必要な情報をクライアントから聞き取るための質問リストのことです。役割ははっきりしていて、聞き漏れをなくすこと。制作の手戻りの多くは、デザインやコーディングの技術ではなく、「作る前に聞いていなかった」「聞いたつもりで合意していなかった」ことから生まれます。

この記事では、LP(ランディングページ)や1ページ完結型のホームページ案件を想定して、聞くべき項目を 7分類・全42項目 に整理しました。テンプレートは登録不要で、そのままコピーして Notion やスプレッドシート、Google ドキュメントに貼り付けて使えます。あわせて、項目ごとの「なぜ聞くのか」、聞き漏れたときに後工程で何が起きるか、そして静的なシートの限界を AI でどう補えるかまでまとめます。

この記事は、Web 制作者のための AI 制作プラットフォーム rafuru(ラフル)を開発・運営するチームによる公式ブログの記事です。ヒアリングは rafuru の制作フローの最初の工程でもあり、実際の案件で使われている質問設計を土台にしています。

ヒアリング項目の全体像(7分類)

先に全体像です。42項目は次の7分類に分かれます。

#分類聞くこと聞き漏れたときに起きること
1事業と目的事業内容、LPの目的、目標数値「きれいだけど成果が出ない」LPになる
2ターゲット想定顧客、悩み、来訪経路訴求がぼやけ、コピーが総花的になる
3商品と訴求価格、強み、競合との違い、実績後から「うちの強みはそこじゃない」と根本修正
4行動喚起(CTA)ゴール行動、問い合わせの流れフォームや導線を作り直す
5デザイン参考サイト、ブランド、NG表現「なんとなく違う」の無限ループ
6素材と体制写真・文章の有無、決裁者、確認方法素材待ちで納期が崩れ、決裁者の一言で巻き戻る
7公開と運用公開日、ドメイン、計測、更新体制納品直前にサーバー契約から始まる

このうち手戻りへの影響がとくに大きいのは 1・3・6 です。目的と訴求が曖昧なまま作ると修正が「好みの議論」になり、決裁者を確認していないと、完成間際に「社長が見たら違うと言った」が起きます。

テンプレート(全42項目・コピーして使えます)

以下をそのままコピーして、Notion・スプレッドシート・Google ドキュメントなどに貼り付けてください。メール登録などは不要です。

■ LP制作ヒアリングシート(全42項目)

【1. 事業と目的】
1. 事業・サービスの内容(ひとことで言うと何屋さんか)
2. 今回のLPの目的(予約獲得 / 問い合わせ / 購入 / 認知 など)
3. 目的の目標数値(月間の件数・売上などの目安)
4. 今回LPを作ろうと思ったきっかけ・背景
5. 現在の集客手段と、そのうち一番効果が出ているもの
6. 制作の予算感
7. 成果の優先順位(数を取りたいか、質の高い客を取りたいか)

【2. ターゲット】
8. 想定しているお客様(年齢・性別・地域・職業など)
9. そのお客様が抱えている悩み・叶えたい欲求
10. お客様がこのLPに来る経路(広告 / SNS / 検索 / 紹介 など)
11. 来訪時の検討度合い(今すぐ欲しい人か、比較中の人か)
12. 実際のお客様からよく言われる言葉・感想
13. 来てほしくない・合わない客層

【3. 商品と訴求】
14. 商品・サービスの具体的な内容とメニュー構成
15. 価格・プラン(LPに載せてよい範囲)
16. 強み・選ばれている理由(3つまで)
17. 競合と比べたときの違い(競合名も分かれば)
18. 実績を示す数字(件数・年数・満足度など、根拠のあるもの)
19. お客様の声・事例(掲載許可の有無も)
20. 保証・特典・キャンペーン(あれば)

【4. 行動喚起(CTA)】
21. お客様に取ってほしい最終行動(予約 / 購入 / 問い合わせ / LINE登録 など)
22. 行動してから対応完了までの流れ(例: フォーム送信 → 翌営業日に返信)
23. フォームで聞く必要がある項目
24. 問い合わせ窓口(電話 / メール / LINE / 予約システム)
25. 対応できる時間帯・返信の目安

【5. デザイン】
26. 参考にしたいサイト・LP(2〜3個、良いと思う理由も)
27. 逆に「こうはしたくない」例
28. ロゴ・ブランドカラー・指定フォントの有無
29. 目指したい雰囲気(言葉より、写真や実例で近いものを選んでもらう)
30. 既存の媒体(店舗・パンフ・SNS)との世界観の整合
31. 使ってはいけない表現・写真・言い回し(業界規制や社内NG)

【6. 素材と体制】
32. 写真素材の有無(枚数・撮影時期・解像度)
33. 文章素材の有無(既存のパンフ・サイト・メニュー表など)
34. 足りない素材をどうするか(撮影する / ストック写真 / 制作側で用意)
35. 内容を確認する人と、最終決裁者(本人か、上司・家族・共同経営者か)
36. 確認の方法(対面 / オンライン / チャット)と返答の目安日数
37. 修正回数・範囲の取り決め(契約に含む修正はどこまでか)

【7. 公開と運用】
38. 希望する公開日と、その日である理由(キャンペーン開始日など)
39. ドメイン・サーバーの有無(既存サイトとの関係)
40. アクセス計測の要否(Google アナリティクス等の導入)
41. 公開後の更新・運用は誰がやるか
42. 特定商取引法・プライバシーポリシーなど法的表記の要否

分類ごとの質問例と「なぜ聞くのか」

項目を並べるだけだと、聞く側の意図がぶれます。分類ごとに、質問の仕方と設計意図を短く補足します。

1. 事業と目的 — 成果の定義を数字で合意する

「かっこいいLPを作りたい」は目的ではありません。「月10件の体験予約」のように数字で言えるまで具体化します。ここで合意した数字が、のちのデザイン判断(何を一番目立たせるか)の根拠になります。予算感を先に聞くのは気が引けるかもしれませんが、範囲が分かれば提案の精度が上がり、お互いの時間を無駄にしません。

2. ターゲット — 「みんな」を禁止する

「どなたでも歓迎です」と言われたら、「一番来てほしいのはどんな方ですか」「実際に多いのはどんな方ですか」と聞き直します。実在のお客様1人を思い浮かべてもらうのが有効です。項目12(よく言われる言葉)は、そのままLPのコピーの材料になります。

3. 商品と訴求 — 強みは3つまで、根拠とセットで

強みを聞くと10個くらい出てきますが、LPで立てられる柱はせいぜい3つです。優先順位をこの段階でクライアントと一緒に決めておくと、あとで「あれも載せたい」が起きたときに立ち返る場所になります。数字(項目18)は「根拠を示せるものだけ載せる」と最初に伝えておくと、誇大表現のリスクも避けられます。

4. 行動喚起 — LPの出口を先に設計する

意外と聞き漏れるのがここです。フォームの項目数は成約率に直結しますし、「問い合わせが来ても3日返信できない」体制なら、電話ではなくフォーム+自動返信が向きます。出口が決まっていないLPは、どれだけ上部がきれいでも成果につながりません。

5. デザイン — 言葉ではなく、見て選んでもらう

「ナチュラルで、でも高級感もあって」のような言葉のすり合わせは、認識ずれの温床です。参考サイトを2〜3個挙げてもらい、どこが良いと感じたのかまで聞きます。可能なら、方向性の異なるデザイン案を複数見せて選んでもらうほうが、言葉の解釈違いが起きません。

6. 素材と体制 — 手戻りの最大要因はここ

項目35(最終決裁者)は、全42項目のなかで最も重要です。 打ち合わせ相手が決裁者だと思っていたら、最後に配偶者・共同経営者・本部の確認が入って巻き戻る——受託制作で最も多い事故のひとつです。「最終的にOKを出すのはどなたですか」「その方にはどの段階で見てもらえますか」まで確認します。修正回数の取り決め(項目37)も、この段階で文字にしておくと、お互いを守る保険になります。

7. 公開と運用 — 納品の直前に慌てないために

ドメインやサーバーの契約状況は、技術に詳しくないクライアントほど把握していないことがあります。公開日から逆算して、素材の締切・確認の締切を最初に共有しておくと、スケジュールの主導権を保てます。

聞き漏れやすい項目と、後工程で起きること

実務でとくに聞き漏れが多く、影響の大きい5つです。

聞き漏れがちな項目後工程で起きること
最終決裁者(35)カンプ承認後に「上の者が見たら違うと」→ デザインからやり直し
競合との違い(17)公開直前に「これだと同業のAと同じに見える」→ 訴求の組み直し
写真素材の実態(32)「あるはず」の写真が低解像度・枚数不足 → 撮影待ちで納期延期
修正回数の取り決め(37)無償修正が際限なく続く → 採算割れ
NG表現(31)業界規制(医療・美容など)に触れる表現で公開後に差し替え

共通しているのは、どれも作る前の5分の質問で防げたということです。

ヒアリングシートの限界も知っておく

ここまでテンプレートを紹介しておいてなんですが、静的なシートには構造的な限界があります。

  1. 回答が深掘りされない。 シートは「聞く」ことはできても、「曖昧な回答に選択肢を示して聞き直す」ことができません。空欄や一言回答が返ってきたとき、結局もう一往復が必要になります。
  2. 回答が次の工程に引き継がれない。 シートの回答はドキュメントとして残っても、ワイヤーフレームやデザインを作る段階で制作者が読み直し、頭の中で翻訳することになります。この翻訳の過程で、聞いたはずの内容が抜け落ちます。
  3. 「なぜこの設計にしたか」が説明されない。 クライアントに見せるのは完成したワイヤーやデザインだけで、「あなたの回答のここを、こう反映した」という対応関係は、制作者が口頭で補うしかありません。

シートを使っても手戻りがゼロにならないのは、多くの場合この3つが原因です。

AI で「聞く」から「引き継ぐ」までをつなぐ

この限界に対するひとつの答えが、ヒアリング自体を構造化された質問として設計し、回答をそのまま後工程の入力にすることです。

rafuru(ラフル)は、Web 制作者のための AI 制作プラットフォームで、ちょうどこの記事のテンプレートのような内容を、構造化された質問としてまとめて提示するところから制作が始まります。回答は要件として整理され、そこから生成されるワイヤーフレームには「どの回答を根拠にこの構成にしたか」の設計根拠が付きます。デザインは3案が出て、クライアントに見せて方向性を選んでもらう——つまり、ヒアリングの回答が、合意の材料として公開まで引き継がれていきます

ヒアリングからデザインカンプまでは無料で、自分の案件で試せます(クレジットカード不要)。シート運用に限界を感じている方は、料金ページから確認してみてください。

rafuru のヒアリングを試す

  1. メール登録だけで開始(クレジットカード不要)
  2. 構造化された質問に、クライアントの回答を入力
  3. 設計根拠つきのワイヤーフレーム → デザイン3案 → カンプまで無料
無料でカンプまで試す →

これからWeb制作を始める方は、未経験からWeb制作を副業にする方法で受注から納品までの全体像を解説しています。

よくある質問

ヒアリング項目は42個も全部聞く必要がありますか
いいえ。全42項目は網羅リストで、案件の規模に合わせて削って使います。ただし「目的と目標数値」「ターゲット」「強みと競合との違い」「素材の有無」「決裁者と確認の進め方」の5分類は、どんなに小さいLP案件でも省略しないことをおすすめします。ここが曖昧なまま進むと、後工程の手戻りに直結します。
ヒアリングシートは事前送付と打ち合わせ、どちらで使うべきですか
併用が現実的です。事業内容・素材の有無・希望公開日のような「事実を答えるだけの項目」は事前に送って回答してもらい、ターゲット像や訴求の優先順位のような「判断が必要な項目」は打ち合わせで一緒に決めます。全項目を対面で聞くと時間が足りず、全項目を事前送付にすると回答が浅くなります。
クライアントの回答が曖昧なときはどうすればいいですか
自由回答で聞き直すのではなく、選択肢や参考例を示して選んでもらう形に変えます。たとえば「どんな雰囲気にしたいですか」ではなく、参考サイトやデザイン案を並べて「近いのはどれですか」と聞きます。言葉で答えにくい項目ほど、見て選べる形にするのが確実です。
ヒアリングシートはいつ更新すればいいですか
案件が終わるたびに振り返って更新するのが基本です。制作中に「これも先に聞いておくべきだった」と気づいた項目をシートに足していくと、案件を重ねるほど聞き漏れが減っていきます。テンプレートは出発点として使い、自分の商圏・得意業種に合わせて育ててください。